DYSCHRONIA: Chronos Alternate Definitive Edition × 星街すいせい(ホロライブ) （Hoshimachi-Suisei）

初めてこの曲を聴いた時は「なんてオシャレなんだ！」と思いました。ブラスの音がカッコよくて、サビはとてもキャッチーで、レコーディングの日を楽しみにしながら毎日練習していました。

ディレクターの方とどこを強く歌うか、どんな表情を出すかを一語ずつ細かく詰めながらレコーディングさせていただいたので、そのこだわりをもって作られた楽曲をきいて、みなさんに「カッコイイ！」と思ってもらえたら嬉しいです！

この曲を通して聞いてもらった時に、最後まで聞き応えがあるように意識してディレクションさせていただきました。
同じメロディの1Aと2Aでも、2Aの方が楽器の圧が強いので歌も力強さをだしてもらったり、歌詞に合わせてニュアンスのテンション感を調整してもらったり……と細かくディレクションさせていただいたのですが、一つ一つに対して真摯に対応してもらいました。

すいせいさんにも表現の提案をしてもらいながら録っていったので、かなりこだわったものに仕上がったかなと思います。
また、エンジニアと相談して急遽その場で上のハモリを追加してもらったりなどもしたのですが、すぐに対応いただいたりと改めて歌唱力の高さを感じるレコーディングでした。

意味深な言葉が散りばめられていて、ストーリーでこんなシーンがあるのかな…と、つい想像を膨らませてしまいます。

落ちサビの「見えない軋んだ真実を〜」の部分は、ボロボロになりながらも己の信念を曲げず戦い続けるような強い主人公を思い浮かべて歌いました。

今回シリーズテーマソングということで、今作『DYSCHRONIA: CA』の全体的な雰囲気感やテーマを意識した内容になっています。

ゲームを体験するユーザー、そして主人公のハルを意識した歌詞にしつつ、僕が好きなテイストの前を向いていく感情や覚悟を歌詞に込めてみました。
ゲームを終えた後にまたこの曲を聴いてもらえると、今聞いてもらった時とは違う何かを感じてもらえるのではないかなと思います。

その上でノリを大事にしている曲調でもあるので、ラップのように韻を踏んでいるのも特徴的かなと思います。

1Aの「秒針　不審」や「れない　未来　世界」など、音とリズムを楽しんでもらえるように意識して作詞しています。

すいせいさんのニュアンスが出やすい母音や子音の配置にもこだわってみたので是非この素敵な歌声に浸ってもらえると嬉しいです。